------------------------------------------------------------------------
人材育成ラウンドテーブルレポート（2019/8/5）
社会人学び直し教育と戦略マネジメント人材育成についての意見交換会
------------------------------------------------------------------------

2019年8月5日（月）、JCICオフィスにて「人材育成ラウンドテーブル」を開催しました。当日は、情報セキュリティ大学院大学学長補佐 湯淺墾道教授をお迎えし、「社会人学び直し」および「戦略マネジメント層などのマネジメント人材育成」をテーマとして意見交換会を行いました。

はじめに、湯淺教授からサイバーセキュリティに関する社会人学び直しとマネジメント人材育成の視点から、情報セキュリティ大学院大学などの取組みの紹介がありました。文部科学省の履修証明制度において社会人が履修に必要とされる年間120時間（平成31年4月から60時間）以上の学習時間を作ることが困難であること、人材が地域間で偏在していること、政府の人材育成助成政策が省庁間で連携できていないことなどの課題があがりました。

また、参加したJCIC企業から、各社の取組みや課題が共有されました。社会人学び直しについては、IPA産業サイバーセキュリティセンターの中核人材育成プログラム、情報処理安全確保支援士試験の資格取得支援などの取組みが紹介され、時間・費用のリソースの課題、異動・退職の人事的な課題があがりました。また、戦略マネジメント層に関しては、経営層向けトレーニングの事例、取締役会で何を議論すべきかなど、具体的な発言や質問が出ました。

サイバーセキュリティに関する人材育成は、非常に重要な課題にも関わらず、各社の取り組みや悩みを共有する場は限られます。今後もJCICは、膝詰めのディスカッションを継続的に実施していきます。