JCIC海外ニュースクリップ

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G7、サイバーセキュリティに関する共同宣言を採択(6/23配信)
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【1】まとめ
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・G7、サイバーセキュリティに関する共同宣言を採択
・米国NIST、セキュリティ設定自動化プロトコル仕様の最新版を公開
・米国CISA、リスクベースのパッチ優先順位付けを解説、KEV是正率の低下に警鐘
・欧州ENISA、EU全域サイバー演習「Cyber Europe 2026」を実施
・独BSI、5Gコアネットワーク部品で初のNESAS認証を交付

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【2】海外政策動向一覧
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2026年6月8日 G7、サイバーセキュリティに関する共同宣言を採択
G7のサイバーセキュリティ作業部会は、議長国フランスが主導する形で、サイバー防御の協調強化に関する共同宣言を採択した。この宣言を受け、欧州委員会は「集団的なサイバー防御を強化する重要な一歩」と歓迎する声明を公表した。
本宣言は次の4つの優先分野を掲げた。
(1)ポスト量子暗号(PQC)への移行を「組織がもはや先送りできない喫緊の課題」と位置づけ
(2)生成AI・大規模言語モデル(LLM)が攻撃手段にも標的にもなる二面性への対応
(3)重要インフラとしての通信網のレジリエンス強化
(4)「セキュア・バイ・デザイン」に基づく中小企業(SME)保護
AI分野ではドイツとイタリアが主導し、「AI向けソフトウェア部品表(AI SBOM)の最小要素」の策定が進む。欧州委員会は秋の会合への積極関与と、SME向け支援策の具体化を表明した。
https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/news/european-commission-welcomes-g7-cybersecurity-declaration-strengthen-global-digital-resilience

2026年6月8日 米国NIST、セキュリティ設定自動化プロトコル仕様の最新版を公開
米国国立標準技術研究所(NIST)は、セキュリティ設定自動化プロトコル(SCAP)技術仕様の改訂を発表した。SCAP本体仕様である「SP800-126 Rev.4(SCAP1.4)」と、その付属書で構成要素仕様の更新を定める「SP800-126A Rev.4」の2点を公開した。
SCAPは、セキュリティ設定や脆弱性の情報を標準化された形式で表現し、異なるツール間で自動的に共有・処理するための枠組みである。今回の1.4系への更新により、構成チェックや脆弱性管理の自動化を支える基盤仕様が最新化される。
https://csrc.nist.gov/News/2026/nist-releases-two-updated-scap-publications

2026年6月10日 米国CISA、リスクベースのパッチ優先順位付けを解説、KEV是正率の低下に警鐘
米国サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)は、リスクベースのパッチ適用の考え方を示す解説記事「Patch Smarter, Not Harder(より賢く、より少ない労力でパッチを)」を公表した。AIが攻撃者・防御者双方の脆弱性発見を加速させ、防御側が追従しきれない現状に警鐘を鳴らす内容となっている。Verizon社の2026年データ侵害調査報告(DBIR)によると、2025年に組織が完全に是正した既知の悪用脆弱性(KEV)はわずか26%で、前年の38%から低下し、完全是正までの期間の中央値は43日に延びたという。
CISAは、先んじて発令された拘束的運用指令「BOD 26-04」が定める基準に従った優先度判断の重要性を強調した。最もリスクの高い脆弱性は3日以内の修正が求められるが、低リスクのものはより長期での対応が可能で、場合によっては次回システム更新時まで延期できると説明した。関連して、3日以内の対応が必要な脆弱性は全体の1%に留まり、60%超が次回のシステム更新まで延期可能と判定されたとする民間調査結果を紹介している。
https://www.cisa.gov/news-events/news/patch-smarter-not-harder

2026年6月11日 欧州ENISA、EU全域サイバー演習「Cyber Europe 2026」を実施
欧州連合サイバーセキュリティ機関(ENISA)は、EU全域を対象としたサイバー演習「Cyber Europe 2026」を実施した。各国のサイバーセキュリティ機関やEU・EFTAの官民、EU機関から、100名超の専門家を含む5,000人超が参加した。本演習は毎年開催され、今回が8回目となる。
今回の演習では、欧州の海運・鉄道インフラを標的とした協調的サイバー攻撃が想定シナリオとされた。港湾物流システムの侵害、国境をまたぐ列車の運行停止、交通当局や発券サービスへのランサムウェア攻撃といったシナリオの下、「EUサイバーセキュリティ・ブループリント」に基づく危機管理連携、「EUサイバーセキュリティ予備隊」によるインシデント対応、技術・運用・政治の各レベルでの対応連携が試された。
ENISA事務局長は「欧州の重要インフラにおけるサイバー上の相互依存は、我々の運用上の現実だ」と述べ、サイバーセキュリティが共有された責任であることを強調した。
https://www.enisa.europa.eu/news/cyber-europe-2026-all-eyes-on-the-eus-collective-response-and-resilience

2026年6月15日 独BSI、5Gコアネットワーク部品で初のNESAS認証を交付
ドイツ連邦情報セキュリティ庁(BSI)は、5Gコアネットワーク部品に対して初となるNESAS(Network Equipment Security Assurance Scheme)認証を交付した。NESASはGSMAが所管する移動体通信網の重要部品向け認証枠組みで、BSIのNESAS 2.0プログラムはBSI・GSMA・3GPPの要件への適合を評価する。
認証を受けたのはMavenir Systems社のネットワークリポジトリ機能(NRF)である。NRFは5G網内の各構成要素を登録・仲介する中核機能で、IPアドレスや対応機能の情報を提供し、要素間の接続を自動制御する。ドイツの公衆移動体網で重要部品として導入するための要件を満たした初の5Gコア部品となる。
BSIは「重要部品をセキュリティ認証の対象とする5G製品ベンダーの取り組みを歓迎する」とし、Mavenir社や他社による追加部品の評価申請も増えていると説明した。
https://www.bsi.bund.de/EN/Service-Navi/Presse/Pressemitteilungen/Presse2026/260615_first-NESAS-certificate.html

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【3】M&A/IPO情報詳細
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2026年6月1日 米Dragos、拡張OT(xOT)セキュリティのPhosphorusを買収
2026年6月3日 米Arpio、サイバーレジリエンス領域で1,500万ドル(約23億円)のシリーズA調達
2026年6月5日 米Netgear、クラウドセキュリティ(SASE)のExiumを買収合意
2026年6月9日 米Cycurion、SOC/MSSPのSecuvant(Panopticプラットフォーム)の買収完了を発表
2026年6月11日 米Securonix、脅威インテリジェンスのThreatQuotientを買収
2026年6月11日 米Cyera、イスラエルのデータセキュリティ新興ShapeAIを買収
2026年6月18日 米Accenture、OTセキュリティ大手Dragosの過半数株式を取得